# 165

>> ものすごく旧聞なことですけれど、Ward Cunningham さんが MS のブログで語っているビデオを無理やりローカルに落としてきて観ています。ですが、英語が早すぎて何を言っているか全然分かりません。悲しいです。I'm a lazy guy. I didn't know how to organize comminunity... とか my mother なんたらとか断片的には分かるのですが。

「紀伊国屋書店で Taschen のフェアをやっていて、錬金術の絵本がものすごく安い」との情報を得たので新宿店に行ってみましたが、やってないですよ。だまされました。別の店の話なのでしょうか。そのかわり世界のトランプ展をやっていたので、そこでイタリア製の、エジプトの絵画がトランプになったものを買って来ました。すごく綺麗です。展示されていたたくさんの種類のトランプの中で何故これを買ったのかというと、ちゃんとモチーフがスペードが剣、ダイヤが金貨、ハートが聖杯、クラブが杖になっていたからです。すこし前にカルヴィーノさんのタロットを使った本「宿命の交わる城」を読んでとても感動したので、これで僕もトランプを一枚一枚繰り出しながら、そこに描かれたイラストから物語をつむぐことができます。タロット分はないのですこし寂しいですけれど。カードに書かれた数字の並びを評価するというのは、コンピュータを勉強しているという人間にとてもなじみが深いことですから、僕はトランプの一式ぐらい持っていてもいいと思います。

トランプといえばもちろん今年のトランプライダーなのですが、この季節になるとどんなテレビ番組でも山場をむかえるようで、普通に面白くなっているかもしれません。火の鳥も太陽編が重々しい壬申の乱の描写から唐突にトンデモ仏教ファンタジーが挟まるのでギャップに笑わずにはいられません。恋風は突き抜けてしまいましたが原作もどうせああなるのでしょう。忘却は素晴らしいです。

>> [movie] CASSHERN

観てきました。それなりにいい映画でした。すこし見せ方が荒削りでしたが、テーマがとても分かりやすかったです。終盤に何回も何回もセリフで言いますからね。もうちょっと見せ方というものがあったと思いますが、大事なのはその内容です。それは裁くな裁くな、許せ許せ許せということです。パレスチナで起こっている憎悪の連鎖の話なんかを見ていると本当にそれしか解決策はないのでしょう。そしてもうひとつの主張は、何をしても貴方は無力だということです。これも全く正しいです。

>> [book] ウィリアム・ギブスン

読みました。うーん、悪くはないと思います。前半の黙々としたクールっぽい描写は良かったですし、終盤の物語が一気に収束していく感覚はさすがキブスンだと思わせてくれます。書かれている物語はぜんぜん SF ではありませんでした。そういう謎デバイスやらガジェットもほとんど登場しません。物語を引っ張っていくネタがフッテージというネットでのみ配信される映像断片なのですが、これもスターウォーズキッド (FatJedi) の映像や AYBABTU 、画像系掲示板での作品の改変されっぷりなどに馴れてしまうと、それほど遠い未来のこととは思えません。しかし、登場人物である日本人ゲームデザイナーのタカユキ (通称タキ) の気持ち悪いオタク描写はなんでしょう。「ボディコン!」というのはもうジョークを通り越して恐いですよ。まあ、これが「moe〜」でなくて本当に良かったと思います。もしそうなら、僕はギブスンを許せなかったでしょう。彼を追ってジュディが 2 次元から 3 次元へ次元超越をして来たら一体どうなるのか読みたかったです。

スラッシュドットでの書評。投稿によると、ダリル・ムサシという名前は X-ファイル で一度使っているらしいです。http://books.slashdot.org/article.pl?sid=03/02/11/1521249

ポール・ディ・フィリポさんの書評。http://afr.com/review/2003/02/07/FFX686LJTBD.html

>> [programming] たべすぎ・ねっと - Perl6 & Parrot トークレポート

Perl6 にケイゾクが導入されるそうです。継続というと、処理の流れの抽象化ですから、


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