» それで。貴重な人生をエンコードに費やしているわけなのですが、これはどうなのでしょう。僕はありとあらゆることをしました。ソースにさまざまなフィルタをかけ、avisynth のスクリプト*1を書き、中間ファイルに落とし、VDM で編集し、VD で出力し、mux しては、成果物を注意深く確認し、結果を各種フィルタとコンプレッサの設定にフィードバックし、またスクリプトをつめていくという途方もない作業を続けました。そうこうしているうちにソフトウェアの最新版が発表され、僕は再びあらたな無限の種類のフィルタとソフトウェアの組み合わせの選択・設定地獄に落ちていきます。
» ですが、ある程度の妥協点は見つかるものです。現時点での現 CPU パワーでの現 HDD の許容量におけるもっとも最良のポイントを、異論は多いでしょうが、見つけることはできるものなのです。決断力と美学さえあれば。僕は見つけました。永遠を。
» しかし。完璧な設定で何時間もかけて完璧にエンコードされたファイルを何度も何度も再生させながら僕は呟いてしまったのです。「これって DVD ソース買ったほうがはやいよなー(鼻くそをほじりながら)」
» それはさておき、最近は、ローカル TV 局の TV 神奈川をわりとキレイに録画できるようになってうれしいです。今観ているのは、ザ・シンプソンズでしょう、ビーストウォーズ(メタルスじゃないほう!)でしょう。水曜どうでしょうでしょう。それから深夜にやってるゴミみたいな新番組でしょう。素晴らしいです。
» 先週のザ・シンプソンズはスティーブン・キングとエイミー・タンが本人役で出ていて笑いました。(本人役以外ならトム・ウルフとかジョン・アップダイクとかトム・クランシーとかも出ていましたが)。何故、キングとタンが出ているのかというと、それは彼らがバンドを組んでいたから(アル・クーパーとかと)で……詳しくは、キング「小説作法」にあります。そうそう、キングといえば「黄色いメモ用紙/タイプライター」問題ですが、「小説作法」によると結局のところ、両方使っているというのが答えのようです。ザ・シンプソンズでネタにされていたように、ヴォネガットのいうように、万年筆に黄色いメモ用紙も使いますし、ギブスンのいうようにタイプライターも使うようです。それどころか、iBook すら使っているようです。リチャード・ストールマンの話にも、スティーブン・キングの小説ダウンロード販売というのもありますから、要はなんでもしてみる人だということなのかもしれません。
» キングの小説はむちゃくちゃに長いのと、怪奇描写で笑ってしまうのであまり読めていません。
SlashDot への記事。英語 PDF 資料へのリンク。必要になったときのためのメモ。
誰でも知ってる情報理論の祖、クロード・シャノンさんは自身、熱狂的なジャグラーであり、ジャグリングロボも作っていたそうです。これはそのムービー。
こういうエラい人の趣味というのも面白いものです。そういえばジョン・マッカーシーさんの書いた SF も印刷してとってあるのですが、なかなか読めません。Lisp でイェール射撃問題を解かせる話みたいな気がしますがまだ最後まで読んでいないので違うかもしれません。
from Boing Boing
japan.linux.com に出た記事に対して、m17n (妖精現実さんの別サイト) - BakaMemo の 2005 年 1 月 22 日でとても面白いことが述べられています。
(引用)
ライバル会社がそろいも揃って『液晶がないなんて、古くて駄目だ』『うちの製品の方が多機能だ』 というようなコメントを出していましたが、なるほどその程度の考えだからiPodには 勝てないんだな、という気がしました。
僕もそう思います。
Shiro さんによる和訳。いつもながら仕事が早いです。
この記事自体に言うことはありません。それより、僕が鼻血がでるほど唸ってしまったのは、WiLiKi - Shiro に書いてあった、ブラム・コーエン「メンテナンス可能なコードの書き方」への言葉、「本当の問題は、状態を持つことそのものにある。ただ、現実の世界がステートフルである以上、そことつき合うプログラムもまた状態を持たざるを得ない。状態という猛獣をいかに飼い慣らすかという視点で設計を行うべきだろう。」です。この言葉になにか言えるほど僕のレベルは高くありませんが、それでもすごいことはわかります。
ポール・グレアム「ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち」はもう書店に並んでいるようです。
*1 case-insensitive なんですね