# 347

» ウクライナ選挙で、国営放送の手話通訳の人が放送とは全く逆のメッセージを送っているのを観ましたか?あれはカッコよかったですよね。なんて勇気のある行動なのでしょうか。僕もいつの日か社会的、通俗的な欺瞞を、自分の職業的倫理観という良心をもって、めちゃくちゃに打ち壊してみたいものです。もっともそんな日は永遠に訪れそうにないですが(まわりを見渡してもそんなものは存在しませんし)。

» そういえば以前に部屋に小さなハエ(キンバエのようなグロテスクなものではなく、ショウジョウバエ?のような小さな小さな羽虫)が湧くということを書いたのですが、この前、とうとう心を鬼にして大粛清を行いました。見つけるたびに手のひらで挟んで殺すのです。以前に書いたように、動体視力と手わざの技術はとても向上しているので、僕は片手でも殺せますし、指を使って挟み殺すことさえできます。殺して殺してしているうちに、彼らの本拠地をみつけました。それは僕の書架でした。以前から食べ物のあまり存在しないこの部屋になぜ小ハエがいるのか不思議でしたが、どうやら彼らは積みあがった本と本の隙間に定住し、子孫を増やしているようなのです。何を食べているかは不明です。積もったホコリ、あるいは蒸発しつつあるインク、あるいは情報そのものを食べているのかもしれません。

» 彼らの巣を襲った僕に慈悲はありませんでした。くもの子を散らしたように逃げる彼らを、僕はこちらの手で殺し、あちらの手で殺し、まだ死骸のこびり付いた手で何匹も同時に挟み殺しました。全てが終わり、もう動くものがいなくなると、足元には大量の死骸が築かれました。僕はそれらを全て掃除し、手をよく洗いました。僕の部屋には再び平安が訪れたのです。……ですが、僕の心はその時から良心の呵責にさいなやむようになりました。精巧につくられた羽や、手、足、褐色の身体を持った彼らをあまりにも僕は殺しすぎました。僕の素早く動く手々から逃げ惑う瞬間、彼らはどんな気持ちだったのでしょうか。彼らのなかには、合わさった手のひらを開いてもまだピクピクと痙攣し、なんとか最後の最後まで生き延びようともがくやつがいました。僕はそんな彼らに心のなかで謝りながら、苦しみがせめて少しでも短くなるように完全にすり潰してやりました。僕の手はよく洗われ、今ではなんの痕跡も見あたりません。しかし、僕には彼らの血が見えるような気がします。この臭いはアラビア中の香水を使っても消えることはないでしょう。

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お疲れさまでした。

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最近の商業主義的展開には辟易してますが。

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