# 191

» むちゃくちゃに暑いせいで猫に会えません。前にも書いた、アパートで飼われている縞猫が最近外に出てくれないのです。あのこに会えないなんて生きてる意味がかなり減少しました。僕の一日の意味というのは猫に会えるか、会えないかで大きく決まるのです。日記にもこんなどうでもいいことを書くより、(第 3 種接近遭遇: 対象との接触) / (第 1 種接近遭遇: 対象の目撃) の値を日々記録していったほうがいくらか有意義ではないかと思う程です。ちなみに、今日は 0/3 でした。第 1 種が 3 の値をとっていますが、これはほとんど僕の姿を一瞥しただけであっという間に逃げてしまったやつらを指しています。悲しいです。

» 暑いので本を買いました。ヤンソン「ムーミン谷の仲間たちムーミン谷の仲間たち」を買いました。これはやばいですよ。どの文、どのセリフにも隠された意味と別の解釈の可能性が満ち満ちていて、非常に注意を必要とします。僕はこういうのが読みたいのですよ。以前 1000 円近くも出してギルガメシュ叙事詩を買って読んだことは書いたでしょうか。あれは悪くはないですがあまりにも古い文献のために抜けが多くてどうしても解釈が中断されて興冷めでした。しかも 1000 円もするのです。お金のことばかり書くのは浅ましいように思えますが、だまされてはいけません。あらゆるものはコストに還元されるのです。

» そして、この本のもう一ついいところは、敬体で文章を書くときのお手本になるということです。もっとも素晴らしい敬体のパターンモデルはこういう童話やお伽話の中にあるのだと思います。単純に考えても「でした〜、ました〜」の単調な語尾は敬体の弱点の一つですが、そういうものへの解答がここにはあるような気がします。すなわち、字の文で変化がつけられないのならセリフでつければいいというものです。関西弁、東北弁、労働者言葉、幼児語、老人語と、セリフ中でならさまざまな語尾が使えます。

» ですが、それを僕が使うかどうかはまた別の問題というものです。

» 水曜どうでしょうをテレビ朝日でやるとは知らなかったです。

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