# 315

>> ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 買いました。また松尾たいこか!ですよ。最近この人の表紙の本ばかり読んでいる気がします。浅倉訳は安定していいですね。一番好きなのは小尾訳ですが。

>> [book]イアン・ワトソン

<未来の文学>シリーズ第二弾。訳者の山形氏のページにある「しょせんSF」という言葉に微妙に読む気がそがれていましたが、読みました。面白かったです。後書きも面白かったです。 (ここに感想を書くこと。反SFのSF?)

ただ、口調がたまに変になるところが多かったので、ちょっと列挙してみます。原本を持っていませんから翻訳あら探し、というわけにはいきませんが。

  • 表紙折り返し 「指名」誤植。使命
  • P.7 「その手紙に……その指が……その後それを手放した。そこには……それが……」指示代名詞多すぎ。
  • P.8 「『ぼくが自分(1)の怒りのはけぐちとしてなぜ自分(2)たちをつかって……」この(1)と(2)の「自分」は違うものを指している。
  • P.13 「……スパイスのびんや料理の本が山積みになっていた$,1rtrt……二人でそれを白く塗った。」これではびんや料理の本を白く塗ったみたい。
  • P.14 「みんな:われわれの……」日本語ではこんなコロンの使いかたはあまり見ない。P.212 も同様。
  • P.27 アメリカ航空宇宙局は NASA にするのに NSA は国家安全保障機関にする。好みの問題だけど、NSA っていう方が泣く子も黙るって感じがして好き。
  • P.39 「強いビニールシート」丈夫な。
  • P.83 「しっこ」幼児語すぎる。偉そうに喋るカヤピの言葉だろうか?
  • P.97 レオスタットは可変抵抗器のこと。すぐ後で言葉で書いてるけど註が必要。
  • P.99 自分に喋っているのに「お忘れなく」は不自然。
  • P.131 キャリバンはシェイクスピア「嵐」に登場する怪物。教養がなくて申し訳ないが、註が必要なような。リア王やイアーゴぐらい有名だといいのだけど。
  • P.132 「トリップワイヤ」は罠の仕掛け線?かなにかに訳出すべき。
  • P.154-156 アイザの「〜である。〜である」口調は不思議な感じ。自分は女テロリストと喋ったことがないけど、こんな喋りかたをするのだろうか。それから、このあとも頻繁にでてくる「っすよ」語尾。こういう語尾だけのキャラクター描写はうすっぺらいので止めて欲しい。少年漫画じゃあるまいし。
  • P.169 「どついた」方言。
  • P.184, P.202 プ・テリに向かって「はいはい」は突然横柄になっていないか?ただ本当に原文でも横柄な感じなのかもしれないからこれはよくわからない。
  • P.191 「ペイロードに実験を積んで……」実験器具じゃなくて?
  • P.194 「直接ではないにせよ、間接的に……」直接的にのほうがいい気がする(ほとんどいちゃもんに近いけど)。
  • P.204 「感じる感情」馬から落馬。感感俺俺。ただ、これは別にわかりにくいわけじゃなくて単なる違和感。
  • P.212 「一匹」本当にこんな数えかたをしてるのか?
  • P.213 「インディアン何人か……」「を」が抜けてる。
  • P.229 「考えてたの?」なぜ女言葉。
  • P.253 「プラットホーム」これじゃ電車が来る。焚火用の薪置き台?かなあ。
  • P.258 「その飾り立てた性器を」「を」じゃなくて「が」のほうが文意が通りやすく思える。微妙なところだけど。
  • P.269 「前惑星」おそらく誤植。全惑星。
  • P.295 「セコイ村」セコい村の間違い?それともセコイという名前の村だったのかな?

ここに書いたのはちょっと自分でも少々パラノイアティックで偏執病的ないちゃもんだということは分かっています(僕のもっともっと病的な部分が、あまりにも直訳調や地の分での「でも」の多用、「しまくる」、「チャンコロ」を糾弾せよとささやく)。ですが、中には明らかな誤植もありますし、一応書いておいたほうが改訂するときに便利だろうと思って書いておきます。

そしてこれは誰にも秘密ですが、有名人を叩くとアクセス数が増えるのです。

>> [software] scim-imengine

SCIM向けのIMEngineを作ります。scim-anthyとかscim-primeとか。

from お布団

>> [comic] Tapestry - Your Favourite Comics by RSS

RSS でスヌーピーやその他漫画を提供しています。

>> [misc] [ruby-list:40202] Ruby標準添付ライブラリのコードレビュー

2ちゃんねるでまとめられています。

なんで漏れに全部サマライズさせようとするんだ? とはいえ、今、漏れは寛大な気分なのでまとめてやろう。 長くなったからいくつかに分けるぞ。

まず、過去の状況。

  • RDtoolはTosh氏がもともと作成した。
  • 標準添付しようという話があって、ちゃんとしたメンテナがいるならば、それはありえる話だが、実際RDtoolはメンテされてない、という指摘が以前からあった。
  • 青木氏が標準添付前提ならメンテしようと申し出て、Tosh氏がそれを了承した。
  • ただし、RDtoolを標準添付することの是非についての結論は出ていない。

続いて、今回の準備段階。

  • [ruby-list:40171]で突如としてMWたんがRDtoolの新バージョンを勝手にリリースした。
  • その「勝手に」の部分を指摘されたMWたんは「今後は私がRDtoolをメンテしていきたい」と宣言した。
  • いきなりそんなことを言われたので、Tosh氏が「メンテナは青木さんにお願いしています」と表明した。
  • ここで青木氏は「Tosh さんが OK であればぼくからは特に異論はありません。」と丸投げ。
  • Tosh氏は「青木さんで……いいんじゃないかとは思いますが、お二人で相談して決めて」と投げ返し。
  • 青木氏は「Moonwolf さんにお任せして、ぼくは完全に手を引きます。」と発言して全面撤退。

こうしてMWたんがRDtoolの委譲、または乗っ取り、に成功。 この準備段階のやりとりは、ちょうどRubyMailの話を放り出したタイミングで行われた。

そして、いよいよ本番開始だ。

  • [ruby-list:40196]で、MWたんは標準添付に向けた論点を提示。これはOK。
  • 論点の冒頭が「そもそも標準で添付すべきか?」なので、懐疑派の\ayさんが疑問を提示。
  • それに対するMWたんの返答が[ruby-list:40202]。要約すると、「他のライブラリだってどうやって添付が決まったかもわかんねえだろ。」
  • この時点で、既にRDtoolの話ではなくて、標準ライブラリのコードレビューの話になっている。話を切り替えたのはMWたん。
  • 本来のRDtoolの標準添付についてはTosh氏などが見かねて意見を出しているが、MWたんも含めて、それ以降の議論に積極的に参加する人がいないため、そのまま立ち消え。
  • MWたんはばんばんと他のライブラリの名前、他の開発者の名前を出して戦線を拡大。議論は迷走して収拾がつかなくなる。

そして、最終的に、[ruby-list:40265]だ。

  • さんざん他人に「リストを出せ」「立場を表明しろ」とか言っておいて、自分にそれを求められると「いちいち表明しろとか面倒くさいなぁ。」
  • 議論をどんどん発散させて他人を混乱させておいて「なんかこっちの意図を読めない馬鹿ばっかりだな。」

と、こういうわけだ。 議論を吹っかけておいて、別の方向に話を拡大させて、元の議論は無視。 ……どうしろと?

http://pc5.2ch.net/test/read.cgi/tech/1100199861/124-127n


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