>> いくらジーザスランドが嫌だからといってカナダという他所の国を勝手に奪うなんてアメリカ人はずうずうしいです。

僕は skk を 1, 2 年ほど使ったあとローマ字入力に戻りました。理由はシフトキーを押すのが面倒だったからです。普通にやる分には構いませんが、例えば「受け取る」と入力するとき、受と取でシフトを上下しないといけないのは面倒です。もちろん、これは辞書登録されているので受だけでシフトを押しても変換されます。でもそうするのは skk の本質とは違うのではないでしょうか。

最近の驚いた時に出す感情の表現は「アッオー」です。どんなことがあっても、嬉しくても、悲しくても、不意打ちされても、口をつく感情表現は「アッオー」です。アッオー。これは以前、ICQ をやっていたときの思い出の一部が復活したのだと思います。あのソフトウェアでは、メッセージ受け取りのときの効果音が「アッオー」だったのです。今は僕はメッセージ交換はやりません。しかし、むしろこの効果音は受け取りというよりも自発的に僕が発するものですから、もしかしたらこれとはなんの関係もないのかもしれません。いまや僕の心の世界は単一の意味のない言葉のしゃっくりで埋め尽くされようとしています。アッオー、アッオー。

と、ここまで書いた段階で急にこの言葉に魅力がなくなってきました。文字に書くことで生理化した言葉が再び意味と表象を取り戻し、急激に陳腐化したのだとおもいます。これはとても示唆的なことです。もしもなにか強迫観念にとりつかれたり、やめたいのにやめられない行動を繰り返してしまうのなら、一度それを整理しなおし、客観的に個々のパーツを還元してしまえば直すことは簡単なのかもしれません。

自分がなにを書いているのかわかりません。上の文章はほとんどマルコフ連鎖的に言葉をつなげてみましたが、意外に意味が通じるので驚きました。僕は単語のレベルでしか前の単語の意味を記憶していないように思えます。いえ、やっぱり前の文全体を意識はしているのでしょうか？しかし少なくとも理解はしていないはず。僕にはもうこれはわかりません。だけど、しかし、……

そう、今読み返してみたらまさにこうやって書いていくことで僕は僕の意思を明確にし還元して謎を解いていくのだということが書かれていました（今わかったということは僕が意識して書いていない証拠です）。ということは僕はいわば書くことによってのみ考えることができ、このページは外部エクステンションとして働くのでしょう。僕の脳と指が言葉をランダムからギリギリ有意に近い頻度で出力し、それを書いてもう一度入力につなぐことで、ちょうど意識のハウリング現象*1のようなものを起こさせるのです。それが僕の思考と呼べるのなら、まさしくこのページは僕の脳の一部、考えるプロセスの必要不可欠な一部なのだと思います。

だから僕を許してほしいです。僕を見逃してほしいです。どんなに意味不明だったりひとりよがりだったり意味は明瞭だが明瞭に無意味だったりしても、それは仕方のないことなのですから。

メモ： The truth shall make you free./The truth will set you free.ジョン：八の三十一